シーリングの打ち替え
下の写真の←みたいに、
外壁のタイルには、一定間隔にワザと大きなスキマを作って、シーリング材を詰めています。
なぜ、こんな大きなスキマをワザと作るのでしょうか?
こちらが打ち替え前の写真です。ボロボロですね。
外壁は、気温や湿度によって膨張したり収縮したりします。
また、台風や地震の振動によって、建物は揺れたり歪んだりします。
これらの動きをうまく吸収できるアソビがないとタイル同士がぶつかり合い、剥がれて落下する原因となるからです。
スキマに詰めたシーリング材は、防水とクッション効果があります。
シーリング材はシリコーン樹脂なので、当初は柔らかいのですが、
このようにヒビ割れて固くなった状態ですと、すでにクッションの役割もせず浸水もしますので、これを剥がして打ち替える必要があります。
今回使うシールング材は、
「ペンギンシールMS2500」という製品です。
基剤、硬化剤
トナー(色はニューグレー)
基剤+硬化剤+トナーを攪拌機↓で混ぜます。
攪拌の様子です。便利な道具がありますね~。
(↓YouTubeで視聴:28秒)
「
シーリング材を攪拌する様子」
そして、
打ち替え後はこんなにキレイに。
※タイル目地の洗浄もしてます。
施工写真をご覧ください。
①古いシーリング撤去
カッターなどで剥がします。
②シーリング塗布
養生テープを両脇に貼り、ヘラを使ってシーリング材を綺麗に整えます。
③打ち替え完了です。
いい仕事してますね~。
シーリング材いろいろ
ところで、
シーリング材(コーキング剤)などの補修材は、施設管理でも必需品ですが、
ホームセンターへ行くと色々あって迷ってしまいますね。
例えば、
これは水を混ぜるだけで使えるセメントです。
タイルの部分的な貼り替えや大きな穴埋めなどに使えます。
こちらは、
防カビ剤入りアクリル樹脂系のチューブタイプです。
ちょっとしたスキマの充填に便利です。夏場、アリの侵入阻止にも。
コーキングガンを使って押し出すシリコーン樹脂系のカートリッジタイプです。
サッシなど長い距離を施工する時に便利です。
他にも山ほどありますが、使用する場所や素材などによって違いますので、写真を撮って店員さんに尋ねてみるのが良いかもしれません。
次回は、
「ピンニング工法と
ベランダの塗装」です。お楽しみに~
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