足場組みの様子
【9月10日(木)】正面玄関
3F~5Fの足場組み
今日は、正面玄関3F~5F(看護学校)の足場組みです。
工事のボリュームがあるため、多くの鳶職人さんたちが集結しました。
事前に2F庇の下を補強してありますので、その支柱を基に組んでいきます。
バケツリレーでパイプや足場を上げていきます。
鳶職人は、
体力、技術力、集中力、精神力だけでなく、
パイプを受け渡す時のコミュ力やチームワークが大切なようです。
足場が崩れないようにするため、一定間隔で壁にアンカーボルトを打って足場と連結します。
アンカーボルトを外壁に打ち込んで、可変金具で足場と連結させます。
午前のシゴトは終了しました。
午後は一転して、あいにくの雨。
雨にもマケズ。
夕方には晴れ間が戻りました。
5Fまで組みあがり、本日のこの場所の作業は終了です。
職人のみなさん、お疲れ様でした。明日からまたよろしくお願いします。
鳶職人の由来は?
ところで、
彼らが「
鳶職人」と言われる由来はご存じでしょうか?
「
鳶」のように高いところを「
飛び」回るから・・・
洒落好きな江戸っ子が、いかにも考えそうなことですが、単にダジャレだけではないようです。
鳶職人が使う道具「
鳶口」から来ているそうです。
時代劇で良く見る「江戸の
町火消」が持っていたこんな感じの道具です。
高い所を自在に飛び回り、命知らずで、粋でいなせな火消は町人に大人気で、憧れる者が多かったそうです。また、火消のほとんどは、本業が鳶職人でした。
ちなみに、
歌舞伎の演目「め組の喧嘩」や歌謡曲「め組のひと」でも知られる「
め組」は、現在の
済生会本部から目と鼻の先(新橋~浜松町)を受け持つ町火消だったそうです。
ダジャレではないですが、済生会本部の近隣は「
さ組」のようです。
ただし、済生会本部と
済生会中央病院などがある場所は、「
有馬中務大輔」の上屋敷(武家屋敷)でした。(「
江戸切絵図」江戸マップβ版より)
「め組」と「さ組」のおおよその位置図(Google My Maps埋込)
赤が「め組」、オレンジが「さ組」です。
【参考資料】人文学・歴史好きは必見!
『
武鑑全集』『
江戸マップβ版』(「
人文学オープンデータ共同利用センター」HPより)
『
へらひん組がなかった「いろは四十八組」』(東京消防庁HP「消防雑学辞典」より)
『
町火消配置図(嘉永四年)』(
岩崎美術社「江戸三火消図鑑」より)
【関連記事】外壁補修工事シリーズ
「
夏の日の2019」(2019.09.25)
「
外壁補修等改修工事(建築工事)入札公告」(2020.06.30)
「
外壁補修工事(①工事が始まりました)」(2020.09.10)