静岡 済生会 特養
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新型コロナ対策で、
ご家族の面会制限をしてきましたが、コロナとの闘いが長期化することを考え、今後の面会方法について検討してきました。
5/1静岡済生会看護専門学校にて、
「Zoom」を使った「オンライン授業」の説明会に参加させていただきました。
(もちろん換気とフィジカルディスタンシングしながらです。)
「Zoom」は、Web会議用として社会人向けに作られたアプリなので、「オンライン授業」で使うのには、ちょっとした工夫が必要なようです。
例えば、
①ログ(入退室の記録)が残らないので、別の方法で入退室記録が必要。
②画面は一度に20名までしか映せないので、35人学級だと教師1人では操作が大変。
③無料版は最大40分までなので、有料版にした方が良い。
④一度に複数名が発言できないので、挙手や発言のルールが必要。
⑤相手のカメラ性能や通信環境などによっては画像がカクカクする。
⑥通信が途絶えた時の取り決めが必要。 など
使用目的や使用環境などに合わせて、別のツールを併用したり、独自のルールを作ったりすることが大切だということを学びました。
しかしながら、
そもそも小鹿苑には、カメラ付きの端末が1台もありません!Wi-Fiも!笑
ということで、
Wi-Fiルーターは家で眠っていたのを持ってきて、端末はiPadを急遽1台購入しました。
第7世代(MW6C2J/A)10.2インチ・32G、新品で約3万円でした。安っ!
Wi-FiとiPadの初期設定が無事終わり、
「オンライン面会」で使えそうなビデオ通話アプリを4つほど試してみました。
※コメントは私の個人的な感想です。
「Zoom」(Zoom Video Communications)
Good:「オンライン会議」では、最もメジャーです。ビデオ通話の他に、録画・画面共有・ホワイトボード・チャットなどの機能がとても使いやすく、小鹿苑では職員会議、苑内研修、就職説明会などに使えそうです。ゲスト(面会者)のアカウント登録が不要です。
Bad:操作が多いので、「オンライン面会」は向いていないと思います。
「LINE」(LINE)
Good:ほぼ皆さん使っていますので、説明の手間がありません。
Bad:小鹿苑のWi-Fiではビデオ通信が不安定でした。公私の「ライン」が曖昧になりがちです。
「Skype」(Microsoft)
Good:「テレビ電話」の代名詞です。フリーメールアドレスでもアカウントが作れます。
Bad:Zoomに比べて会議機能がチョット使いづらかったですが、面会に限れば問題ないです。
「DUO」(Google)
Good:とにかくシンプルで、使い勝手が「Theテレビ電話」という感じです。
Bad:上記3つに比べマイナー感が。携帯電話番号又はGoogleアカウントが必要です。
無料アプリケーションは他にも様々ありますが、目的や環境によって向き不向きがあります。
小鹿苑の「オンライン面会」に限って言えば、「Duo」が一番良かったです。
遠方のご家族にとっては、「オンライン面会」はとてもメリットがあるかもしれませんが、「オンライン」に不慣れな方や「やっぱり直接会いたい」という方もいらっしゃると思います。
いろいろ検討した結果、
平日の昼下がり1日2組限定で、飛沫・接触感染防止のためガラス越しですが、「オフライン面会」が出来る場所を作ってみました。
入居者様は屋内、ご家族様は屋外です。上部が排煙窓なので、少し開ければ声は通ります。
しかし、
「これではチョット味気ない」ということで、力持ちの介護職員たちが植栽を配置してくれました。
介護長のアイデアで、余ってたステインでベンチを塗装したらイイ感じに。
さらに、「これから梅雨時なので雨除けがあった方がいいなぁ」ということで、
みんなで行事用のテントを張ってみました。
あまり良い面会環境とは言えませんが、社会情勢が落ち着くまでの間、お許しください。
「オンライン」も、間もなく実現すると思います。
【関連記事】
山形県済生会の特養「ながまち荘」の取り組みがニュースで取り上げられました。
「面会制限ある老人ホームの取り組み」(TBSニュース/2020.05.05)