小鹿苑公式ブログ

やっぱり訪問は自転車が便利

静岡市は、一年を通して気候も温暖で比較的平坦な地形が多いなど、市街地の移動には自転車が便利ですね。

小鹿苑では、居宅介護、訪問介護、地域包括がありますが、日本平の裾野にあるお宅訪問に便利な電動自転車が不足していましたので、電動自転車を買いました。

フレームがクリーム色、泥除けなどがチョコレート色でカワイイ感じですが、電動自転車は重量がありますのでタイヤが極太です。

バッテリーの容量が7Ａとチョッと小さいですが、満充電で約20km程度走ります。
充電が面倒ですが、坂道を立ちこぎしなくて良いので助かります。

 
変速機は釣り具で有名なSHImAnO製です。

 
実際に走ってみますと、ペダルを軽く踏んだだけでグイグイと前に進んでくれました。

初めて電動自転車に乗るので、おっかなびっくりです。
パワーは十分ですが、あとは耐久性ですね・・・

自転車に対応した社会へ

通勤・通学時間は、自動車・自転車・歩行者が錯綜して、ヒヤッとする光景をよく目の当たりにします。

ちょっと古いデータですが、人口当たり自転車保有台数は、ヨーロッパ諸国がダントツに多く、次いでアジアが多いことがわかります。
日本は欧州諸国に食い込んでいますね。


欧州諸国では、ここ十数年で自転車レーンなどの整備が加速しています。
「欧州各国の総合的な都市交通計画における「自転車」について（※PDF）」国土交通省より

一方、日本においても、
「静岡県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」や「静岡市自転車走行空間ネットワーク整備計画」など、自転車の走行マナーを促す取り組みが徐々にされてきました。
 
「静岡市自転車走行空間ネットワーク整備計画」において、小鹿苑前の道路が「自転車走行空間路線」に選定されています。

昨年の11月のことですが、小鹿苑の前の道路にも「矢印羽」が描かれました。
こんな感じです。

【ビフォー】

  
【アフター】

自転車を車道に誘導するためのブルーの「矢印羽」と、

「バス停が近いですよ」というイエローの警告です。 

  デザインがカワイイですね。

ただ、小鹿郵便局の前は、車道幅が狭い上に自動車がスピードを出して入ってきますので、車道を走行するのはチョット怖い気がします。

 
もうすぐ春ですね。
皆様、運転にはくれぐれもお気をつけください。

2月22日は、にゃんこの日です。
猫好きの方はBSテレ東。猫の日特集です。

済生会病院のヘリポートから

２月初旬の コートもいらない程暖かく、空は澄みきったブルーのある日のこと、
済生会病院南館の屋上にあるヘリポートを緊急視察させてもらいました。

北東の方角に、富士山が見えます。

  
東側は、日本平。こう見ると本当にタイラになっているんですね。

「日本平」は、遠い昔は「ヤマトダイラ」と呼ばれていました。
古事記（西暦712年）や日本書紀（西暦720年）で「日本武尊（ヤマトタケルノミコト）が東夷征伐の途中、天叢雲剣で草を薙ぎ払って四方を眺めた平な場所」という神話からです。

南に、駿河湾。水平線いいですね。

 
南西には、高草山があります。山Pの向こうが焼津市です。

ちなみに、「焼津」の地名も、古事記や日本書紀の「日本武尊が薙ぎ倒した草を焼いて、賊を討伐した港（津）」に由来しています。

ドクターコールの謎

ところで・・・
「ヘリポート」と言えば「ドクターヘリ」、
「ドクターヘリ」と言えば「コード・ブルー～ドクターヘリ緊急救命～」ですが、
今更ですが、「コード・ブルー」の意味を調べてみました。
 
病院の館内放送で、「ドクターコール、ドクターコール・・・」と放送されているのを聞いたことがあると思いますが、ドクターコールの内容を外部の人に知られないように、隠語として「コード・～」を使っている病院があるらしいです。
「コード」は暗号、「ブルー」は「顔色が青い」つまり「症状が重い＝緊急」だとか。
ほかにも「コード・イエロー」とか「コード・グリーン」とかあるらしいですが、何があったのか余計気になりますよね。

そう言えば、よく行く某ドラッグストアの店内放送で、「業務連絡、店内のカゴ・カートの整理をお願いします」と、よく流れますが、何かの「コード」でしょうか？笑


ヘリポートは、「空の、いのちの道」です。
海や山に囲まれた静岡においては、中山間部や海上からの救急搬送や大規模災害時の人命救助に重要な施設となります。
済生会病院は住宅街にあるので、大きなプロペラ音が近隣のご迷惑になることもあるかもしれませんが、ご理解とご協力をお願いします。


【関連記事】
「いのちの道」（2019.10.15）
  
【関連記事】小鹿なでしこ苑ブログ
「アリス学園留学生が、Shizuokaに！ R2.2.1」（2020.02.06）

緑のセレナ力尽きる

デイサービスの送迎車両セレナが３月で満19歳になります。

日本人なら来年成人式でしたが、オイル漏れやボディの歪みなどあちこち老朽化が著しい状態になってしまいました。
今度の3月で車検が切れ、車検費用や今後の維持費も相当な費用が掛かってしまいます。
また、ご覧のように、かなり駐車スペースを取っています。

そこで、「いっそのこと軽自動車に買い換えよう」という話になりました。

軽のスロープ付き福祉車両のメリットは、
①初期費用、維持費が安い
②燃費が良くエコロジー（SDGs対策にもなります）
③駐車スペースを取らない（駐車場対策にもなります）
④小鹿周辺に多い狭い道のすれ違いが楽
⑤スタイルがカワイイ
⑥後部座席が広い
⑦スライドドアで乗降がしやすい
⑧スロープとウィンチで車いすも楽に乗降ができる
 
日本が誇る「軽」、さすがです。

まずは、ホンダ「N-BOX」から

そこで、いろいろなメーカーの車種を調べてみましたが、事前審査で我々の条件に該当する２車種に絞り、最後は実物を見て決めることにしました。

第一候補は、ホンダの「N－BOX」です。
特徴は、後部座席が特に広い！ということです。

車いす乗車のときはこんな感じです。

 
リヤシートは簡単に床下収納できます。

 
「BOX」というだけあって軽ハコ並みの広さです。

 
一方、後部座席をセットしたときはこんな感じです。

広い！

ただ、地面と床との高さが結構あり、乗り降りがチョット大変です。

地上からフロアの高さが約40cm弱ありました。高齢者ではこの高さは厳しいです。

これを解決するためには、こんな感じの電動ステップを付ける必要があります。

後日、メーカーから「N－BOXは最低地上高が9cm（※注）を切ってしまうので付けられない」という回答がありました・・・ガーン
（※注）「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第163条」で9cmと定められています。

つづいて、スズキ「スペーシア」

次の候補、スズキの「スペーシア」です。
特徴は、フェイスがかわいく、「N－BOX」に比べてちょっと小ぶりです。

 
車いすの時は、後部座席を跳ね上げます。

車いすのスペースは「N－BOX」と比べると狭いです。

スロープはこんな感じです。

「N-BOX」と比べるとスロープが短いですが、シンプルな造りで良いです。

こちらも、乗り降りをする時かなり足を上げなければいけないので、このままではデイの送迎には使えません。

こちらも同様に、地上からフロアの高さが約40cm弱ありましたが・・・ 

「スペーシア」は、この「電動ステップが付けられる」という回答でした。

ということで、車種はスズキの「スペーシア」に決定です。

デイの送迎でも使えるように、純正オプションで大型の電動ステップが付けられるようになると良いですね。
  
納車されたら、また報告します。乞うご期待！


【関連記事】
「都市計画道路・丸子池田線」（2020.01.06）
「SDGsと済生会～ソーシャルインクルージョン～」（2020.01.16）

いざ、ふじの里へ

R2.1.17、神戸にある同じ済生会の特養「ふじの里」という施設へ見学に行ってきました。

静岡から約2時間で新神戸に着きました。

私が神戸に来るのは25年ぶりです。
そう、この日はちょうど25年前に「阪神淡路大震災（1995.1.17）」が起きた日です。
当時、都市計画を学ぶ学生だった私は、あの日、「まちづくり」の大切さを痛感しました。
 
「ふじの里」は、新神戸から私鉄を約30分ほど乗り継いだ北区（六甲山の北側）にあります。

1979年頃造られた神戸電鉄の車両です。昭和レトロでかわいいですね。

ここは、北神地区の中心で区役所や大型のショッピングセンターが近くにあります。

 
神戸電鉄岡場駅の駅前広場です。

  

ふじの里到着

岡場駅から車で約5分ほどのところに「ふじの里」があります。

 
「ふじの里」はとにかく「すごい」の一言です。
何が「すごい」のかと言いますと、事業の幅の広さです。

特養（従来型、ユニット型）、ショート、通常デイ、認知症デイ、ヘルプ、ケアプラン、包括、重心、サ高住、地域密着特養、看多機。
また、敷地の隣には済生会病院があります。
 
どうですか！すごいとしか言いようがありません。
従業員数も事業数も小鹿苑の約2倍です。

まさに済生会の目標と活動方針である「ソーシャルインクルージョン」を既に実践しているかのようです。

特養の隣にあるサ高住へ

こちらは、サ高住です。

 
まるでホテルのような雰囲気です。

 

特養から離れた場所にある小規模特養・看多機へ

こちらは、小規模特養と看多機です。

ユニット型なので落ち着いた雰囲気です。

職員用の保育所へ

職員の福利厚生として、保育所が併設されています。

認可保育園に入園するまでの「つなぎ」として利用する職員が多いようです。
現在利用者は６名。机と椅子が小さくてカワイイですね。

こんな地域貢献事業もやってます

さらに、「なでしこ暮楽部有野台」や「らく笑かいご」など独自の地域貢献事業、「初任者研修」や「実務者研修」などなども行っています。

こちらは、「なでしこ暮楽部有野台」です。

団地の一室を借りて、団地住民の相談や啓発活動などを行っています。
この事業は、制度による事業ではなく、済生会独自の事業として行っています。

昭和世代には「URであ～る」というようりも「公団住宅」という方が馴染みがあるかと思います。


この地区は、昭和40年代に神戸市が開発した「ニュータウン」※で、そのうち公団が建てた住宅が2,140戸（約1万人）もある巨大な団地があります。

※「ニュータウン」
静岡市の人口は、政令指定都市の要件である人口70万人を割り、政令指定都市の中でも人口減少が顕著ですが、神戸市も静岡市と同様です。
人口減少の一つの要因として、当時の「ニュータウン」が、今となっては「オールドタウン」となっていることも挙げられています。
 
【 政令指定都市の人口増減】

2019年10月1日（推計人口）－ 2015年10月1日（国勢調査人口）
	政令指定都市		増減数 (人)	2019年 (人)	2015年 (人)
1	神奈川県	川崎市	55,244	1,530,457	1,475,213
2	福岡県	福岡市	53,976	1,592,657	1,538,681
3	大阪府	大阪市	49,017	2,740,202	2,691,185
4	埼玉県	さいたま市	43,952	1,307,931	1,263,979
5	愛知県	名古屋市	31,919	2,327,557	2,295,638
6	神奈川県	横浜市	23,937	3,748,781	3,724,844
7	北海道	札幌市	17,701	1,970,057	1,952,356
8	千葉県	千葉市	8,321	980,203	971,882
9	宮城県	仙台市	8,104	1,090,263	1,082,159
10	広島県	広島市	5,325	1,199,359	1,194,034
11	神奈川県	相模原市	2,048	722,828	720,780
12	岡山県	岡山市	1,391	720,865	719,474
13	熊本県	熊本市	-1,429	739,393	740,822
14	静岡県	浜松市	-6,210	791,770	797,980
15	京都府	京都市	-8,919	1,466,264	1,475,183
16	大阪府	堺市	-11,339	827,971	839,310
17	新潟県	新潟市	-13,657	796,500	810,157
18	静岡県	静岡市	-13,804	691,185	704,989
19	兵庫県	神戸市	-14,328	1,522,944	1,537,272
20	福岡県	北九州市	-21,145	940,141	961,286

 
 ※増減割合（増減数÷2015年）では、静岡市が▲2％でブービーです。

地域とのつながりの大切さ

地域に入り込んでいくことで、利用者やその関係者が増え、地域のニーズが発見され、また事業が増えるという、循環が生まれます。
 
「ふじの里」に見学に行って、特に福祉における「まちづくり」においては、ハードだけではなく「地域とのつながり」というソフトの大切さを学びました。

 
関連記事
「SDGsと済生会～ソーシャルインクルージョン～」（2020.01.16）

SDGsとは？

皆さんは、「SDGs」ってご存じでしょうか？
 
「エスディージーズ」と読みます。
「Sustainable Development Goals」（持続可能な　開発　目標）の略で、最後に「s（ズ）」が付くのは、目標が17個（複数形）あるからです。

2015年9月に、国連サミットで「誰一人取り残さない」というスローガンのもと、世界を変えるために次の「17の世界共通の目標」を設定しました。

1.貧困をなくそう◎

2.飢餓をゼロに

3.すべての人に健康と福祉を◎

4.質の高い教育をみんなに◎

5.ジェンダー平等を実現しよう◎

6.安全な水とトイレを世界中に

7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに◎

8.働きがいも経済成長も◎

9.産業と技術革新の基盤をつくろう◎

10.人や国の不平等をなくそう◎

11.住み続けられるまちづくりを◎

12.つくる責任 つかう責任

13.気候変動に具体的な対策を◎

14.海の豊かさを守ろう

15.陸の豊かさも守ろう

16.平和と公正をすべての人に◎

17.パートナーシップで目標を達成しよう◎
 

SDGsと済生会

ここ最近、SDGsに取り組んでいる企業が一気に増えてきましたが、
済生会は、2018年10月から中期事業計画にリンクさせてSDGsに取り組んでいます。
上記の◎は済生会が特に強化して取り組んでいる12項目ですが、
中でも、
「1.貧困をなくそう」
「3.すべての人に健康と福祉を」
「11.住み続けられるまちづくりを」
の３項目は、済生会の目標と活動方針そのものですので、特に重要です。
  
済生会は、ソーシャルインクルージョンの実践となる「まちづくり」に挑戦しています。

※ソーシャルインクルージョンとは、
「全ての人々を孤独や孤立、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として包み支え合う」という理念です。
 
また、会議や行事などの際には、「なでしこ紋章バッジ」と「SDGsバッジ」を付けて、お互いに意識を高めています。
 
「SDGsバッジ」は、国内のネット通販でも「それらしきもの」が販売されていますが、正規品は「国連本部オンラインショップ」で、１つ＄35で販売しています。

自作やオーダーされる方は、ロゴや色は変更不可ですのでご注意ください。
ちなみに、上の17項目の文字色を国連所定の色に変換してみました。笑


国際連合広報センター「SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン」より
  

一方、
地方公共団体では、静岡市がトップランナーです。
静岡市は、2018年にアジア初の「SDGsハブ都市」に国連から認定されました。
また、静岡市内の小中学校でも、全国に先駆けてSDGs教育に取り組んでいます。
さらに、1/3～1/26の間、「SDGs月間」として各種の啓発イベントが行われています。
  

小鹿苑においてもSDGsを意識した取り組みがありますので、順次ご紹介していきたいと思います。

 
【関連ページ】
外務省ホームページ「SDGsとは？」 
済生会ホームページ「活動の方針」 
静岡市ホームページ「SDGsの推進」