色のお話です
昔のブラウン管テレビ↓は、
至近距離で番組を見ると、↓こんな感じに見えたのを覚えていますか?笑
凝視すると目がチカチカしますのでご注意を。
テレビやモニターなどの仕組みは、
「RGB(光の三原色)」である赤(Red■)、緑(Green■)、青(Blue■)の光を使って、それぞれの光の量(強弱)により原色だけではなく、様々な色や形を表現します。
では、
本当かどうか、確かめてみましょう。
今時の液晶モニターは肉眼では見えませんので、デジタルカメラを使います。
ワードで「RGB(黒色)」と「
RGB(各原色)」と書きました。
解像度「1920×1080」の液晶画面です。
デジカメでアップ撮影します・・・
昔のブラウン管テレビは、こんな感じでしたね。
さらに、アプリで拡大しますと、
■■■■■■■■■と並んでいるのがわかりますね。
(タップして極限まで拡大してみてください)
「
ワードの白地部分」は
三色点灯
■■■
「
RGB」黒文字は
三色消灯
■■■
「RGB」色文字は各原色のみ点灯
■■■R
■■■G
■■■B
光の三原色
さて、
「Word」や「ペイント」などのアプリで色をつけるときは、モニターなので「RGB(光の三原色)」を使います。
↓「ワード」の「色の設定」>「ユーザー設定」
↓「ペイント」の「色の編集」
「ペイント」ではなぜか青が「U」になっています。笑
「RGB(光の三原色)」
「R,G,B」それぞれ0~255の3つの数字の組み合わせで表現します。
原色はその光の量のみが最大値255ですので、
「
R■」は「255,0,0」、
「
G■」は「0,255,0」、
「
B■」は「0,0,255」となります。
原色が重なる部分は、それぞれの光の量が最大値255ですので、
GBが重なる「C(シアン
■)」は「0,255,255」、
BRが重なる「M(マゼンタ
■)」は「255,0,255」、
RGが重なる「Y(イエロー
■)」は「255,255,0」となります。
原色が3つ重なる部分は
「255,255,255」で「
WT(白)」、
原色が全く無い部分は
「0,0,0」で「
BK(黒)」です。光が無い暗黒の世界。
R,G,Bが同じ割合(比率)の場合は、
無彩色(濃淡が違う灰色)になります。
例えば、
「100,100,100」=
濃い灰色■
「200,200,200」=
薄い灰色■
0~255の256通りが3つの組み合わせですので、
256×256×256=256^3=
16,777,216通りの色が作れます。
色彩の三原色
一方、
プリンターや絵の具などは、
「RGB(光の三原色)」ではなく、「CMY(色料の三原色)」で表現します。
絵の具やペンキなどの基本カラーはC(シアン■)、M(マゼンダ■)、Y(イエロー■)で、全て混ぜると理論的には黒になりますが、
実際には混ぜても茶色っぽくなり、綺麗な黒にはならないので、K(≒黒)を足してCMYKで表現します。
※Kは”黒”の頭文字ではなく、キー・プレート(Key Plate)のKです
インクジェットプリンタの黒インクはBK(BlacK■)ですね。
ディスプレイの色と印刷の色が違うと感じるのは、
RGBで表現できてもCMYKで表現できない色があったり、
ディスプレイの設定やスペックなどにより違ったりするからです。
ですので、
印刷物を色指定して発注する際は、CMYKで指定します。
カラーコード
さらに、
ホームページやブログなどWeb(html)の場合は、
2桁の「16進数(Hexadecimal、略して
HEX)」を3つ組み合わせたカラーコードで記述する必要があります。
※この理由は話が長くなるので、また今度にします。笑
↓主な色の対応表です。
※「#」は「16進数が始まりますよ」というコードです。
16進数は、0~9の数字10個とa~fの文字6個の計16個で1桁です。
16進数は2桁で(16×16=)256通りです。
つまり、HEXもRGBと同じで、
256通りが3つの組み合わせですので、
256×256×256=256^3=
16,777,216通りの色が作れます。
カラーピッカー
「RGB」から「CMYK」や「HEX」に変換するのに便利なのが、「
Google検索」です。
「カラーピッカー」と検索しますと、
こんな感じで「カラーピッカー」が表示されます。
「RGB」に「238,187,203」を入力しますと、「HEX」が「#eebbcb」となりました。
ちなみに、この色は「撫子色■」です。
「なでしこ紋章 」は、
「
猩々緋色■DIC-N724≒RGB(206,49,61)」と、
「
暗い黄みの緑■DIC-376≒RGB(61,115,61)」です。
※「DIC-○○○」は、DIC社が出版する「
DICカラーガイド」で定められた色です。
さて、
突然ですが、
クイズです。
※
当たっても何も景品はありません。
「
若草色■のRGBの数値はいくつでしょう?」
あてずっぽうで、0~255の数字を3つ答えてください。
答えは・・・
RGB(195,216,37)です。
まさか、当たってしまいましたか?
当たる確率は1/16,777,216(256^3)です。
年末ジャンボ宝くじ1等の当選確率が1/20,000,000と言われています。
※「撫子色■」も「若草色■」も統一された数値はなく、作った人(会社)によって数値はマチマチです。
ロゴなどの色指定
ちなみに、
ポスター・ロゴ・アイコン・キャラクターなどは、形状や色の指定があります。
国際連合広報センター「SDGsのポスター・ロゴ・アイコンおよびガイドライン」より
例えば、
SDGsの目標1「貧困をなくそう」のロゴは「RED■」ですが、
「RGB=229,36,59、HEX=e5243b、CMYK=1,100,92,0」と指定されています。
印刷やホームページなどでロゴなどを使用する場合は、色ズレしないように気を付けましょう。
To be continued...
次回は、Googleレンズ編です。お楽しみに~
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「SDGsと済生会~ソーシャルインクルージョン~」(2020.01.16)
「Google検索で調べてみた(^-^)/(①電卓編/全3話)」(2020.08.12)