※「鬼滅の刃」のネタバレを含みますのでご注意ください。

今年の節分は、
「２月２日」に変わります。
1897年(明治30年)以来、124年ぶりのことらしいです。

【参考記事】↓なぜ日が変わるのか、分かりやすい説明です。
「節分、１２４年ぶり２月２日　公転周期と暦にずれ」（2021.01.19南日本新聞）

節分といえば、「豆まき」？

それとも、「恵方まき」？

今年の恵方は「南南東」です。

節分の行事は平安時代から

立春（今年は２月３日）は、
陰→陽に変わる 「一年のはじまり」とされ、特に重要な日でした。

つまり、
その「前日（今年は２月２日）」は大晦日になります。

平安時代、
この日（節分）に行った「旧年中の厄（惡鬼）を払う陰陽師の儀式」が由来とされます。

陰陽師「安倍晴明」

この時代以降、
「百鬼夜行」の説話が流行するなど、
鬼に対する関心が高かったのですね。

なぜ鬼に豆をまくようになったか

室町時代になって、
豆まきがはじまったそうです。

「昔むかし、京都の鞍馬に鬼が出た時、毘沙門天のお告げにより、大豆を鬼の目（魔目：マメ）に当てたところ、鬼が滅（魔滅：マメ）したそうな。」という昔話から。


ちなみに、
「まく豆」は「炒った豆」でなければならないそうです。
「まく」→「魔駆」。「炒る」→「射る」。またダジャレ。笑
「炒った豆（火）で鬼を滅する」という意味も。

毘沙門天は、
武神として京都の鞍馬から全国的に人気が広まりました。


だから、豆まきも全国に広がったのですね。

ところで、
小鹿苑の玄関には、「鬼滅の刃」にあやかって、
鬼除けに「藤の花」の絵を飾ってあります。

藤の花は、マメ科の植物だから？

それとも、
「藤原道長」の側近「安倍晴明」の占いにより、
「大江山の酒呑童子（鬼の頭領）」を討伐することになり、

「藤原道長」の側近「源頼光(ライコウ)、藤原保昌ら鬼殺隊」が、
「酒呑童子」の首を取ったので、

「藤原氏」は鬼の天敵だから？

真偽のほどは、定かではありません・・・   

   

鬼は「変わり目（境界）に出やすい」

多くの鬼は、
山・沼・洞窟などを根城にしています。
その入り口付近は、危険ゾーンです。

「大江山」や「鬼ヶ島」とか、
「鬼滅の刃の藤襲山・那田蜘蛛山」ですね。

自然だけでなく、
橋・門・トンネル・鉄道など、
その人工物の内部も、危険ゾーンです。


「羅生門」や「鬼滅の刃の無限列車」とか。

移動する途中は、
時間も場所もはっきりしない「曖昧な場所」ということです。


そして、
昼から夜になる時、季節が変わる時、時代が変わる時など。


これらに共通して言えることは、
「変わり目は、人々の不安や恐怖が高まるとき」ということです。

そもそも鬼とは、何なんでしょう？

一般的なイメージは、
人間のようで人間でない「異形の生物」でしょうか？

「大江山の酒呑童子」や「桃太郎の鬼ヶ島」など、
人間に近いタイプの鬼は、
山伏・盗賊・産鉄族(製鉄を行う人)・異国人(西洋人・えみし)など、
未開の地に住む人々や朝敵などのアウトサイダーだったのでは？
と考えられています。

こちらも鬼(の仕業)とされました。
「人知を超える天災、疫病」です。


天然痘などの発熱や皮膚疾患を伴う伝染病は、鬼(の仕業)とされたようです。

これも鬼。
「心の闇にすむ魔物、死者の霊」です。

欲望・怒り・嫉妬・怨み・倦怠・後悔・・・

これらに共通して言えることは、 
目に見えないモノ、理解できないモノ、コントロールできないモノに対する
人々の「不安や恐怖」が「鬼を作り出した」ということです。
 
 

そして今まさに・・・

新型コロナウイルス（疫病＝鬼）の不安や恐怖にさらされていますが、

人々の「疑心暗鬼」こそ、
本当に恐ろしい「鬼」なのかもしれません。

豆と恵方巻を食べて、鬼をやっつけよう！
惡鬼滅殺！

ここからは、超トリビア(豆知識)ですが・・・
「鬼滅の刃」に出てくる「日輪刀」の原料である、
「猩々緋砂鉄」と「猩々緋鉱石」の
「猩々緋(しょうじょうひ)」は色の名前で、

この色は、
「済生会の紋章」の指定カラーです。

【関連記事①より抜粋】
「なでしこ紋章 」は、
「猩々緋色■DIC-N724≒RGB(206,49,61)」と、
「暗い黄みの緑■DIC-376≒RGB(61,115,61)」です。


【関連記事】
①「Google検索で調べてみた（カラーコード編／全３話）」（2020.08.18）
②「新型コロナ対策研修（半？オンライン研修）」（2020.09.07）
③「鬼のパンツはなぜ虎柄か」（2018.02.07小鹿なでしこ苑ブログ）